顎関節症治療は大阪市淀川区新大阪の東洋医学治療センター

顎関節症治療を行う大阪市淀川区新大阪の東洋医学治療センターです。顎関節症の症状やセルフケア、治療法をご紹介しております。

2012年8月 アメリカ合衆国オバマ大統領からGOLDAWARD

2015年7月 国連機関のWHFから鍼灸スペシャリスト認定

世界に認められた実力で症状改善をサポートいたします!

顎関節と咀嚼筋

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顎関節と咀嚼筋

頭部の骨格

 頭蓋骨は、15種23個の骨からなり、下顎骨と舌骨以外は結合して1つの骨のようになっています。

 頭蓋骨は脳を入れる脳頭蓋(6種8個)と、顔面の基礎を作る部分の顔面頭蓋(9種15個)で構成されます。顎関節はこれらの頭蓋骨内にある唯一の関節です。

 顎関節を関節を構成するのは、下顎骨の関節突起の下顎頭と側頭骨の下顎窩との間に作られる関節です。

 顎関節には、関節円板と呼ばれる軟骨組織によって上下に分けられています。

 顎関節を包む関節包は緩く、関節包の外に外側靭帯が付き直接顎関節を補強します。その他、蝶下顎靭帯・茎突下顎靭帯が付き顎関節を間接的に補強しています。

顎関節の拡大図

 顎関節は、下顎骨の上下運動・前後運動・左右運動があります。上下運動は、関節円板と下顎頭との間で行われる運動です。そして、前後運動と左右運動は側頭骨と関節円板の間で行われる運動です。この下顎骨の上下運動・前後運動・左右運動の複合運動が、咀嚼運動です。

顎関節を動かす筋肉

 顎関節の運動を行う筋肉は、咀嚼筋が代表的な筋肉です。咀嚼筋には、外側翼突筋・内側翼突筋・咬筋・側頭筋があります。これらの筋肉は、物をかみ砕くときに使用される筋肉です。この筋肉の他には、口を強く閉じる時に使う筋肉である口輪筋や、ラッパを吹くように吐きだす動作を行う頬筋、その他唇を動かす筋肉が顎関節の運動に影響を与えます。

 また、筋肉は筋膜連鎖と呼ばれる結合によって近接する筋肉と連結している事がよくあります。顎関節周辺の筋肉も筋膜連鎖によって、首の筋肉や顔の筋肉に影響を与えている事が考えられます。この逆もあります。つまり、顎関節の運動を行う筋肉は上述した筋肉だけでなく、首の筋肉である僧帽筋や胸鎖乳突筋、斜角筋、顔のほかの筋肉の影響を受け活動しているという事になります。実際に、顎関節症の方の首の筋肉は非常に硬くなっていることがほとんどです。

 この筋膜連鎖によって、顎関節症の時には不快な症状が首や肩、または頭痛などに広がっていくと考えられています。

 咀嚼筋は、顔面の深部にある筋肉で、深頭筋とも呼ばれています。この咀嚼筋には、外側翼突筋・内側翼突筋・側頭筋・咬筋の4種類があります。咀嚼筋の大きな役割はものを咀嚼(噛む)する際に下顎骨を持ち上げる運動で、噛む時に使われる代表的な筋肉です。また、物を奥歯ですりつぶす動作や歯ぎしりなども咀嚼筋の運動によって行われます。その他、物を咀嚼(噛む)する動作以外でも”話をする時”にも使われています。その為、咀嚼筋のバランスが乱れてしまう事によって食事の際の痛みや話しにくくなったり、ろれつが回りにくくなったりすることもあります。

 咀嚼筋を支配する支配神経は、三叉神経の第3枝である下顎神経です。下顎骨を持ち上げる運動は、側頭筋の前部線維・咬筋・内側翼突筋によって行われます。下顎骨を後方に引く筋肉は側頭筋の後部の線維、前方移動は外側翼突筋の作用で行われます。

咀嚼筋を痛めやすい動作

 ○硬い物を噛む

 ○長時間話をする

 ○大きな声を出す

 ○カラオケで歌を歌う

 ○いつも同じ方向を向いて横向き、うつ伏せで寝る

 ○頬杖を突く

 ○歯ぎしり

 ○食いしばり 以上のような動作があります。 このような動作の繰り返しによって咀嚼筋障害がおこりⅠ型顎関節症が引き起こされることになります。

咀嚼筋障害はⅠ型顎関節症だけでなく全顎関節症に影響を与えます。

咬筋

咬筋

咬筋右のイラストの色がついている部分の筋肉が『咬筋』と呼ばれる筋肉です。 この筋肉は長方形の長細い筋肉で、外層・内層の2層で構成されます。外層の筋肉は、頬骨の前部・中部から起こり後下方に走行します。 内層の筋肉は、頬骨の中部・後部から起こりほぼ垂直に下方に走行します。この2つの筋肉は、下顎角(えらの部分)で合流して下顎骨に付着します。

作用:下顎を持ち上げ咀嚼運動(噛む運動)が行われます。奥歯で物を噛んだ時に、下顎角の前で盛り上がる筋肉が咬筋です。 咬筋の障害(トリガーポイント)は、咬筋の下部である下顎骨周辺に起こる事が多くあります。特に、下顎角(エラ)部分周辺でトリガーポイントを形成している事が多くあります。 この辺りをマッサージする事によって顎関節症の症状が軽減する事も考えられます。ですが、この筋肉の下には、顔面動脈という太い動脈や毛細血管が豊富な部分でもあります。その為、過剰な刺激は内出血を作る可能性がありますのでお気を付け下さい。マッサージを行う際には、軽めの力で行うことをお勧めします。 咬筋は顎関節症の発生に関与する筋肉です。特に、1型の顎関節症の場合には咬筋が強く緊張状態になっていることも少なくありません。そのため、噛むと痛みが出てきたり、話などをしていると下顎角周辺にだるさなどの症状を引き起こしてきます。咬筋が硬くなる主な原因は食い縛りです。食い縛り対策を徹底して、顎関節症を予防するように心がけましょう。

咬筋の障害(トリガーポイント形成)によって痛みが出る場所

 ○上顎の奥歯付近

 ○下顎の奥歯付近

 ○顎関節周辺

 ○耳周辺

 咬筋のトリガーポイントによる顎関節症の場合、耳鳴りや鼻づまりを伴う可能性があります。 また朝起きた時の顎周辺の”重だるさ”や”しびれ”の原因である事も多くあります。その為、原因不明の三叉神経痛が咬筋によって引き起こされていることもあります。

 

側頭筋

側頭筋

側頭筋右のイラストの筋肉が『側頭筋』と呼ばれる筋肉です。 咀嚼筋の中で最も大きい筋肉である側頭筋についてご紹介いたします。側頭筋は大きな筋肉で、耳の上付近にある扁平な筋肉で前方の筋肉はほぼ垂直に下に走行します。後部線維は、ほぼ水平に近い状態で前下方に走行します。 これらの筋肉は、集合して顎関節の前方の下顎骨筋突起と呼ばれる突起に付着します。

作用:下顎骨を上方に持ち上げること以外に下顎骨を後方に引く作用があります。運動を支配している神経は、三叉神経の第3枝である下顎神経です。 奥歯で、物をかみしめた時に耳の上で触れる筋肉です。顎関節症の方は、この筋肉も硬くなっていることが多くあります。

側頭筋の障害(トリガーポイント形成)によって痛みが出る場所

 ○上歯全体

 ○まゆ毛の上の締め付け

 ○顎関節周辺

 ○こめかみから頭頂部

 ○目の奥

側頭筋のトリガーポイントによる顎関節症の場合、めまい・耳鳴りを伴う可能性があります。 また、朝起きた時の顎周辺の”重だるさ”や”しびれ”の原因である事も多くあります。 顎関節症の症状がある方で偏頭痛やめまいを感じている場合には、側頭筋に問題が起こっていて、それが原因で症状が引き起こされていると考える事もできます。顎関節症の症状だけではなく、頭痛やしびれなどの様々な症状が起こっている場合には、早めに治療をうけていただくことをお勧めします。

 

外側翼突筋

この筋肉は、イラストを記載してもイメージしにくいのでイラストは載せておりません。 外側翼突筋は、鼻の奥の蝶形骨と呼ばれる骨から起こります。この筋肉は体の深部にあるためにイメージしにく筋肉です。筋肉の走行は、下顎骨の内側にほぼ水平で上頭と下頭の2つの頭をもって起こります。

起始部

 上頭:蝶形骨の側頭下稜、蝶形骨大翼の側頭下面

 下頭:翼状突起の外側板の外面、上顎結節から起こり後方に向かう

停止部 下顎骨の関節突起・関節包・関節円板

この筋肉によって、下顎頭を前方に引くことができます。この運動は、咀嚼筋の中でこの筋肉のみによって行われます。この前方に動く運動によって、指2本以上の開口運動が可能となります。つまり、外側翼突筋が正常に機能しなければ開口障害を引き起こす原因になると考える事ができます。

外側翼突筋の障害(トリガーポイント)は、耳の前方で下顎骨の関節突起の前に起こる事が多くあります。 この辺りをマッサージする事によって顎関節症の症状が軽減する事も考えられます。特に、口をあける時に”パキパキ”なる方は、この筋肉の問題がある事も多いです。また、Ⅲ型の顎関節症の症状軽減のためにも有効な筋肉です。

外側翼突筋の障害(トリガーポイント形成)によって痛みが出る場所

 ○上顎骨周辺

 ○目の下の引きつり

 ○耳周辺

 ○頬骨周辺の違和感

 外側翼突筋のトリガーポイントによる顎関節症の場合、顔全体の筋肉がひきつっている感じを伴う可能性があります。

 顎関節症になってしまった方の多くが外側翼突筋に問題を起こしています。その為、当院では顎関節症と外側翼突筋は関連あると考えています。

 

内側翼突筋

内側翼突筋は、鼻の奥の蝶形骨と呼ばれる骨から起こります。この筋肉は体の深部にあるためにイメージしにく筋肉です。筋肉の走行は、前上方から後下方へ斜めに走ります。

起始部

 蝶形骨の翼状突起後面の翼突窩から起こり後下方に走ります。

停止部

 下顎骨内面の翼突筋粗面

作用:下顎頭を挙上(持ち上げ)します。また、下顎骨を反対側に引く効果もある筋肉です。 内側翼突筋の障害(トリガーポイント)は、内側翼突筋の下部の下顎角周辺に起こる事が多くあります。特に、口の中を触ると筋肉の硬結が触れられます。これが内側翼突筋のトリガーポイントです。

 マッサージする事によって顎関節症の症状が軽減する事も考えられます。ですが、ここは毛細血管が豊富な部分です。その為、過剰な刺激は内出血を作る可能性がありますのでお気を付け下さい。 また、内側翼突筋が顎関節症を引き起こす原因になるという事は少ないと考えられます。その理由としては、筋肉自体の強さや大きさ、機能などの問題です。その為、咬筋や側頭筋、外側翼突筋の問題が起こってそれに付随して内側翼突筋に問題が起こると考えられます。

内側翼突筋の障害(トリガーポイント形成)によって痛みが出る場所

 ○舌の違和感・痛み・痺れ

 ○咽頭部の違和感・痛み

 ○喉頭部の違和感・痛み

 ○耳周辺の痛み

 内側翼突筋のトリガーポイントによる顎関節症の場合、口を閉じる時に痛みが出る事が多くあります。

 

咀嚼運動

咀嚼運動

 咀嚼運動は、咀嚼筋、顎関節、咬合、そして、咀嚼筋の運動を支配する三叉神経の3枝である下顎神経によって構成されます。これらは、相互に協調して働き円滑な咀嚼を行っています。そして、どれか1つかけても咀嚼運動を円滑に行うことができなくなってしまいます。

 顎関節症の多くの場合、咀嚼筋に問題が起こってしまいます。そのため、顎関節の運動と咬合、三叉神経の活動は正常であっても咀嚼筋の運動がスムーズに行うことができなくなります。これが咀嚼筋が原因と言われている筋肉性のⅠ型顎関節症で、開口障害や咀嚼時の痛みにつながってしまいます。また、Ⅲ型の顎関節症には顎関節の構造物の1つである関節円板の障害が起こります。これによって、咀嚼筋には過剰な力が必要となり顎関節の運動が左右不均衡となってしまいます。Ⅳ型の顎関節症の場合には、顎関節自体に変形が起こっているため咀嚼筋・顎関節・咬合・三叉神経の4つの構成要素のうち咀嚼筋・顎関節・咬合と3つに問題が起こることになります。その結果、顎関節の運動は正常な軌跡を描くことができなくなってしまいます。 咀嚼運動は、全ての構成要素が正常の時に初めて正常な動きとなります。とくに、咀嚼筋の障害が顎関節症の初期に起こることがほとんどです。このような時には、急に噛み合わせが悪くなった感じがすることがあります。

 急な噛み合わせの変化は顎関節症が発症するときに起こる症状の一つです。特にⅠ型の顎関節症の場合、片方の咀嚼筋によって下顎骨は左右どちらかにずれてしまいます。このずれが、「急に噛み合わせが変わった感じ」を感じさせるのです。

 これは実際に見た目の変化を伴うこともありますが、ほとんどの場合でそのような変化を伴いません。ですが、咀嚼筋によって顎関節の動きに変化が起こるため微妙な変化は起こっています。この微妙な変化を、噛み合わせが変わったと感じてしまうのです。逆に考えると、顎関節の動きはかなり繊細に脳にフィードバックされていることが分かります。

 特に、強いストレスが続くことによって気分が落ち込むとくいしばりや歯ぎしりなどが起こり、噛み合わせの変化を強く感じることがあります。噛み合わせの変化を感じた時は、噛みしめをしていないか?歯ぎしりをしていないか?を意識してみてください。  また、首の骨のゆがみによっても一時的に顎関節の異常が起こることがあります。この場合も同様に、噛み合わせの変化を感じることがあります。